例年とは違うこの春の桜

2020年3月25日

3月25日、”古利根川”のソメイヨシノが見ごろを迎えました。ソメイヨシノは”自然の温度計”と呼ばれるほど気温との関係が高く、この春は暖かな日が多かったことが原因で例年より早い見ごろをとなりました。いつもの年はシートを敷いて大勢のお客さんで賑わうのですが、ことしは新型コロナウイルスの影響で散歩をしながらのお花見の方がちらほらです。ところで、ことしの全国のソメイヨシノの開花には、ある特徴が見られます。それは暖冬の影響で四国や九州よりも関東の方が開花が早いということです。たとえば、平年のソメイヨシノの開花日は高知3月22日、福岡3月23日、東京3月26日です。ところがことしの開花は、東京が全国の中で最も早い3月14日(東京としては1953年に統計開始以来最も早い)、一方、福岡が3月21日、高知が3月24日です。この理由の一つは、冬の寒さが関係しています。「休眠打破」といって、冬に一定の寒さを経験するとサクラのつぼみが目覚め、春の暖かさでつぼみの生長が促されます。ことしは大暖冬の影響で西日本はサクラのつぼみの休眠打破が十分ではないため目覚めが悪く、暖かくなってもつぼみの生長が遅れているようです。これは、九州や伊豆諸島のソメイヨシノが北から南に咲いたり、種類は異なりますが南西諸島のヒカンザクラが北から南に咲くのと同じ現象です。3/25